お金の知識

【徹底検証】新車と中古車はどちらが金銭的にお得なのか?(車本体コストを比較)

どうも!まっさんです!

新車か中古車、どちらを購入すべきか悩まれている方も多いのではないでしょうか?

新車、中古車それぞれにメリット、デメリットはありますが、今回は金銭面にフォーカスしてどちらがお得なのか徹底検証してみたいと思います!

まっさん
まっさん
近々車の購入をご検討されている方は参考になると思いますのでぜひ最後までご覧ください!

リセールバリュー(残価率)について

車両本体にかかるコストを考える上で重要になってくるのが、「リセールバリュー(残価率)」の考え方です。

リセールバリュー(残価率)
「リセール=再び売る」「バリュー=価値」という言葉の通り、 数年後に売却する際にどれくらいの価値が残っているのかを表したもの

簡単に言うと、新車購入価格が500万円で、3年後の売却価格が300万円だったとすると、残価率は

300万円÷500万円×100=60%

となります。

リセールバリューが高ければ高いほど購入してから価値を維持できていることになります!

リセールバリューは一般的に中古車市場での需要があれば高くなる傾向にあります。

まっさん
まっさん
例えば人気車種(ミニバン、SUVなど)、人気色、レアもの(限定仕様車、入手困難な車など)は残価率が高めですね

今回の検証では、リセールバリューが高いと言われているトヨタの人気SUV「ハリアー」と、リセールバリューが一般水準であるトヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」の残価率から新車と中古車どちらがお得かを検討します。

検証の前提条件

今回の検証では、新車と中古車の「車本体コスト」を比較してどちらがお得なのかを検討します。
※厳密にいえば新車と中古車で燃費、メンテナンス費が変わってきますが、年間でせいぜい数万円程度の差だと思われるので計算には含めません

車本体コストは以下のように定義します。

車本体コスト=購入時の価格 – 売却時の価格

このような計算式なので、車本体コストが分かれば、車の本体に実質いくらのお金を使ったのかが分かりますよね!

比較検証していくにあたって条件を明確にしておく必要があるので、どのような条件で比較を行うのかを以下に示します。

前提条件(定義)
  • 検証に使用する車種は「ハリアー」と「ヴィッツ」の2種類
  • 中古車は「3年」型落ち(新車よりも3年前に製造されたもの)
  • 年式別の車本体価格は車買取査定サイト「ズバット」のユーザーアンケート調査結果を参考にする
  • グレード、走行距離、中古車の状態などは考慮せず、平均価格を用いる
  • 売却価格は中古車販売価格の「8割」として計算する

※今回の検証はあくまで私が選定したデータと仮定に基づいて実施するので、条件が変われば結果も変わる可能性があります。参考にはなると思いますのでその点ご了承ください

新車と中古車の車本体コスト比較

前提条件が定まったところで、新車と中古車の車本体コストを比較していきたいと思います!

まずは、リセールバリューの高いハリアーから検証していきたいと思います!

ハリアーでの検証結果

前提条件でもお伝えした通り、残価率は車買取査定サイト「ズバット」のユーザーアンケート調査結果を参考にさせていただきます。

ハリアーの年数別の残価率は以下のグラフのようになります。


(出典:ズバット『トヨタ「ハリアー」の査定相場・買取金額』より)

新車購入価格は300万円、残価率は上記のグラフの値を使用します。
※5~6年後、7~8年後、9~10年後の残価率が記載されていないため、前後の残価率の平均値を使用

グラフを見ると、購入してから5年以上経っても高い残価率をキープしているのが分かりますね!

上記のグラフの値をもとに、新車と中古車を「~3年」「4~5年」「6~7年」乗った時にかかる「車本体コスト」と「購入時からの値下がり率」を算出し、表にまとめると以下のようになりました!

車本体コスト&値下がり率 3年以内に売却 4~5年後に売却 6~7年後に売却
新車
(購入価格:300万
87万(29%) 87万(29%) 138万(46%)
中古車(3年落ち)
(購入価格:267万
22万(8.5%) 61万(24%) 99万(39%)
価格差(新車-中古車) 65万 26万 39万

表の見方ですが、例えば中古車を4~5年後に売却したとすると、4~5年間車を所持していたことによってかかった車本体コスト(購入価格-売却価格)は61万円となり、購入した金額(267万円)と比べて売却価格は24%下落したということを表しています。

結果を見ると、どのタイミングで売却した場合でも中古車の方が車本体コストが安く抑えられていますが、4~5年後では差額26万円とそんなに大きな差はなく、メンテナンス費や新車を所有する嬉しさも考慮すると新車もアリなのかなと個人的には思いました!

ヴィッツでの検証結果

続きまして、標準的なリセールバリューのヴィッツでも同じように検証していきたいと思います!

ヴィッツの年数別の残価率は以下のグラフの通りです。


(出典:ズバット『トヨタ「ヴィッツ」の査定相場・買取金額』より)

グラフを見ると、ハリアーに比べて残価率の落ち方が急ですね!

ヴィッツの場合も同様の方法で「車本体コスト」と「購入時からの値下がり率」を算出しました。

車本体コスト&値下がり率 3年以内に売却 4~5年後に売却 6~7年後に売却
新車
(購入価格:130万
48万(37%) 77万(59%) 94万(72%)
中古車(3年落ち)
(購入価格:98万
8万(8%) 24万(25%) 47万(48%)
価格差(新車-中古車) 40万 53万 47万

ハリアーと比べると、新車、中古車ともに車本体コストが安上がりですね!

また、ヴィッツもどのタイミングで売却した場合でも中古車の方が車本体コストが安く抑えられることが分かります。

新車と中古車の価格差を比較すると、4~5年後や6~7年後のように長く乗ってから売却する場合中古車の方がかなり安くなっているため、リセールバリューが低めの車は中古で買って長く乗るのがお得であると考えられます

まとめ

今回の記事では、ハリアーとヴィッツにおいて新車と中古車の車本体コストの比較を行い、どちらがお得か検証しました

検証結果をまとめると以下の通りです。

検証結果のまとめ

  • 車本体コストは同じ年数所持することを考えるとハリアー、ヴィッツともに新車よりも3年型落ちの方が安上がりであることが分かった
  • リセールバリューの高い車は、乗る年数によっては新車と中古車の車本体コスト差が縮まるため、メンテナンス費も考慮すると金銭的にみても新車購入はアリだと考えられる
  • リセールバリューの低い車は型落ちしたものを中古で買って乗り潰すぐらい長く所有するのが金銭的に考えると最強

車種や所有期間を変更すればまた違った結果が得られるかもしれませんが、だいたいの車に上記の考察は当てはまるのではないかと思っています!

みなさんも自分が購入したい車が定まったら、ぜひ上記のような方法でお得な買い方を検証してみてください。

それでは!